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3.過剰な自意識

今回は彼らの自意識について書きます。

彼らはさまざまな面で苦しんでいるのですが、行き着くところ、それをすべて「自分の弱さ」と感じてしまいます。そのような結論への持って行き方は明らかに間違いなのですが、ほとんど自動思考のようなもので、防ぎようがありません。

このようなことは、皆さんもありませんか?「ああ、私はダメだな」とか、「私だけだろうな」とか、いろいろ思ってしまった、そんな経験がある方も多いかもしれません。

それは誰しもそうで、「自分は弱い」と思ってしまうのは、普通の方であれば、ごく自然なことです。

そして、大事なこと、それは前回も書きましたが、「ああ、私は弱いんだ」と思ってしまう本当の皆さんの心をそのまま受け入れることです。そのままでいいんです。本当の自分を責めるのは、よくありませんよね。

もっと強い自分、何事もテキパキと処理できる自分、そうなりたいと思うこともありますよね。でも実生活はテレビドラマとは違いますよね。

他の自分になる必要などありません。そのような「自分は弱い」と思う自分の心をしっかりと受け止めてあげること、それが皆さんが皆さん自身であることの証(あかし)なのです。自分の心に正直な皆さんは、喜怒哀楽を素直に感じて、それを素直に現すことができるステキな一人の大人なのではないでしょうか。

彼らにしても本来はそうあるべきなのですが、しかし、彼らもまた、自分を責めてしまいます。そのような「ダメな自分」を、しばしば回りの誰それと比べてしまって「彼らよりも劣っている」と感じてしまうんですね。

そして彼らはそんな自分は許せませんから、そのような自分の「弱い心」が表に現れて、人に知られてしまう、人にいろいろ言われる、非難される、叱られるなどのことを、とても恐れるようになってしまいます。そして徐々に、必要以上に周囲の目線に敏感になります。

そのような心が彼らの心身を縛りつけ、人に対してどのように接したらいいのか、どう振舞ったらいいのかも、よく分からないことがしばしばあります。あまりに強い自意識のために、かえって自分を見失ってしまうと言ってもいいかもしれません。
普通は何でもない人との交わりも極度の緊張をもたらすものになります。平たく言えば人目が恐くなるのです。

いわゆる自意識過剰の状態ですが、これが進めば彼らは自分の心を決して人に見せず、硬い鎧で覆ってしまい、真の自分を隠すようになってきます。

そしてとりわけ、親である皆さんに隠すようになってきます。

なぜかというと、後述しますが、彼らの心の中には、「自分の苦しみを見せても、親はそれを分かってはくれないだろう」というあきらめ、「親に認めてもらいたい」という思いからくる、自分の弱さを隠そうとする意識、、また皆さんに対する「反発」などが複雑に同居していて、自分の弱い部分は、特に皆さんには読まれたくないからです。

このような彼らの苦しみも、例によって心の奥深くの問題で、彼ら自身の力ではどうすることもできません。

このような過剰な自意識も彼らの苦しみの一つです

今回は以上です。

次回は、(これも重いですが)「自己嫌悪」です。

theme : 不登校
genre : 学校・教育

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